京都府福知山市は、2013年に発生した露店爆発事故以降、中止となっていた市内花火大会を、今年8月に11年ぶりに再開するため、努力しています。
福知山市は11日、8月開催を目指す花火大会実行委員会に対する後援を承認しました。今後、消防署、警察署などの関係機関と連携し、実行委員会に対し、安全確保対策に関する助言と指導を行う予定です。
実行委員会は、地域活性化活動などを推進する一般社団法人『どっこいせ(DOKKIOSE)』と福知山観光協会、市内3つの商店街で構成され、市に後援を申請しました。
実行委員会によると、8月11日の夜、事故が発生した由良川河川敷で、約2000発の花火を打ち上げる予定です。
安全確保対策として、過去の大会より通行禁止区域を拡大し、消防車が通行できるよう、音瀬橋を閉鎖し、警備員を配置する計画です。また、露店の出店を近隣公園に限定し、IH調理器具や炭火以外の火気の使用を禁止するなど、安全管理に万全を期す予定です。
福知山市は、5月、専門家らで構成される『花火大会のあり方検討会』の提言を受け、公的機関の実行委員会への参加や安全確保対策の実施など、一定の条件を満たす組織からの申請があれば、後援という形で大会に協力すると表明していました。
実行委員会の奥田行明委員長(43歳)は、「安全を最優先に、責任感と覚悟を持って準備に取り組んでまいります。今後も花火大会を継続できるよう、今年をモデルケースにしたいと考えています。」と話しました。
大橋一夫市長は、「万が一、事故が発生した場合には、被害者救済に協力し、必要な措置を講じます」と述べました。
福知山市は、11年前の花火大会事故を教訓に、安全を最優先に、万全の準備で、市民に安全で楽しい花火大会を提供する計画です。