LINEヤフーは、韓国のIT企業ネイバーとのネットワーク分離計画を前倒しで進めると発表しました。これは、昨年11月に発生した大規模な情報漏洩事件を受けて再発防止策として、当初の計画より9か月前倒しで来年3月までに全分離を完了する目標です。

LINEヤフーは、今年4月に総務省と政府個人情報保護委員会に、ネイバーとのネットワークおよび業務分離を主な内容とする再発防止策を報告していました。当初の計画は、国内外の関連会社で順次分離作業を進め、2025年12月までに全分離を完了するものでした。しかし、LINEヤフーは今回の発表で、海外関連会社の分離時期を前倒しして来年3月までに完了する計画だと明らかにしました。

また、LINEヤフーは、ネイバーに対する日本国内での開発などの業務委託は、来年12月までに原則的に終了する計画だと付け加えました。LINEヤフーはこれらの計画を28日に政府個人情報保護委員会に報告し、7月1日には総務省にも報告する予定です。

今回の措置は、LINEヤフーが過去の情報漏洩事件を受けて、ネイバーへの依存度を減らし、独自のセキュリティ体制を強化しようとする意思を示すものです。特に、ネイバーとのネットワーク分離計画を前倒しにしたのは、情報漏洩事件の深刻さを認識し、迅速な対応を通じて利用者の信頼回復を目指す努力だと分析されています。