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- 丸紅ベンチャーズは、インドの電気オートバイ製造・販売会社World of River Limited, Inc.に投資し、Riverの事業拡大を支援する予定です。
- 今回の投資は、インド政府が掲げる2030年までに電気オートバイの販売比率を80%にするという目標達成に向けた取り組みの一環であり、インドにおける高いオートバイ利用率と急速に成長する電気オートバイ市場を考慮した戦略です。
- Riverはベンガルールに自社工場を建設し、Indieという電気オートバイを生産しており、丸紅グループは資金提供とノウハウを提供することで、Riverの成長を支援し、将来的には日本市場への進出や共同開発などの可能性を探求していきます。
2024年6月27日、総合商社丸紅グループの子会社である丸紅ベンチャーズは、インドで電気オートバイの製造・販売を行う北米企業World of River Limited, Inc.に投資したと発表しました。今回の投資を通じて、Riverの事業拡大を支援していくとのことです。
今回の投資は、世界的に進められているカーボンニュートラル化への取り組みの一環として、オートバイ業界においても環境に優しい技術開発が活発に進められています。特にインド政府は、2030年までに新車二輪車の販売量の80%を電気オートバイに転換するという目標を掲げており、電気オートバイ市場の成長可能性は非常に高いです。
インドはオートバイの利用率が非常に高い国であり、毎年約1,800万台の新型車が販売されています。人口増加に伴い市場規模はさらに拡大すると予想されます。このような状況下で、ガソリンエンジンオートバイを電気オートバイに転換することで、CO2排出量を大幅に削減できることが期待されており、インド政府はこの分野に大きな期待をかけています。実際、インドでは2022年から電気オートバイのラインナップが増加し始め、2023年の新車販売量の約4%(63万台)を占めるほど市場が急速に成長しています。
Riverは、インド第4の都市であり、IT産業の中心地であるベンガルール郊外に約1万1,000平方メートルの自社工場を建設し、2023年秋に発売された電気オートバイ「Indie」を生産しています。Indieは、四角形2灯式の独特なデザインと実用性を兼ね備えたモデルで、国内ブランドで言えばホンダPCX160やヤマハX FORCEなどの150cc級シティコミューターとほぼ同じ大きさです。6.7kW(9.1ps)/26Nmの出力を発揮するモーターと4kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高速度90km/h、航続距離は161km(インドIDCモード)を誇ります。
今回の投資を通じて、丸紅グループはRiverの事業拡大に必要な資金を提供し、丸紅グループのノウハウとネットワークを活用してRiverの成長を支援していく計画です。現時点で日本での販売や共同開発など具体的な戦略は公表されていませんが、今後の展開が注目される事業です。